MICHI ISHIJIMA - Pride One -

日本沈没…させない!

日本沈没…させない!

小松左京さん原作(1973年)の『日本沈没』。1973年の映画、74年のテレビドラマはライブwで観ていたのですが、2006年版の映画を10年経って遅ればせながら見ました。

日本沈没といえば懐かしい『しんかい2000』。劇中は『わだつみ』名になってますが、それが『しんかい(わだつみ)6500』と潜水船の技術進歩も現実と合わせてありました。73年の映画は完全に日本がなくなってしまいました。74年のテレビドラマは水戸黄門の毎週全国各地を回ったように、毎週全国各地が沈んでいくという感じでした。今週は奈良県、今週は大阪といったように。で、この10年前の最新版はネタバレしないように言わんw 監督は樋口真嗣さん、シン・ゴジラに日本を壊してもらう前にもっと壮大に壊してくれてました(苦)。

日本が沈んで無くなる時、そこにとどまって運命を共にする。その発想が日本人。しかし我々は日本人である前に人として生きる権利を有する。石坂浩二さん演じる首相の言葉。

でもそんな状況になったら、、、やっぱり日本に残って死んでいきたいと想ってしまうのは根っからの日本人なんですね、、、ボクは。

「命よりも大切なことだってある。人を好きだということが」

旦那さんに先立たれた酒蔵のおかみさん(潜水士草剛の実家)のそこに残るという時の言葉。凄くよく判る。日本に暮らす日本人の根本はここにあるのではないでしょうか。

好きな人が生きている。

それは何としてでも救いたいという話。そしてボクにとって一番重要なセリフ。好きな人がみんな死んでしまった。だからもうひとを好きになるのはやめた。そしてまた出会いがあり、恋をする。

愛する人を命をかけたとしても大切にしたい。守りたいひとがいる。なんと素晴らしいことなのでしょう。