今更ながら2014年4月26日公開された日仏合作映画(監督:大塚祐吉)の映画FLARE〜フレア〜をAmazonプライムにて観ました。
ここからはネタバレもありU_NEXTでもご覧いただけるので、お先にご覧になられてからどぞ!
ということで、簡単に言ってしまうと内容は横浜に住むフランス人フォトグラファーのジャンと家出娘のフレアの出逢い、そして・・・の話なのですが、日本映画データベースの[解説]によると「複雑な家庭環境で育った家出少女と、自堕落なフランス人写真家との出会いと別れを描いた日仏合作の恋愛ドラマ。子役時代から実力派として活躍する福田麻由子をはじめ、広瀬アリス、谷村美月ら若手女優たちが共演。写真家・ジャン(バレンタイン・バノン)の作品に魅了された三井フレア(福田)は、無償の助手としてジャンと同居を始める。しかし、女癖の悪いジャンがモデルを抱いていることを知り、フレアは相手の女性に激しい競争心を燃やす。」という映画なのですが、わざわざフランス人という設定でなくても日本人でも変わらないし、おんな好きで、好きな写真だけ撮ってて売れなくて借金まみれになるけど他に撮らないし働かないし、2度の離婚歴あるし、逢えない子供いるし、酒タバコはやめないし、そうこうしているうちにパトロン見つけるけどパトロンと自我で決別するし、睡眠薬(?)を多量摂取するもテーブルにうずくまってぐっすり寝て起きてしまうというのも観ている私も身に覚えのあるジャン(苦)。あぁ〜我ながら「クズ」と過去を振り返らされ身に降りかかってくるお話(自爆)。
でもね、フランス語、英語、日本語をそれぞれが話しているのだけれど、「なぜ通じるの?」という書き込みもありましたが、こういう会話意外と好きです。それぞれがそれぞれの言葉で話すのは当たり前で、一般的な日本人のすぐに出来ない英語に頼ろうとする、もしくは拒絶するというのはつまんないコミュニケーション、海外で逆に日本語で通して来たwこの身だとそう感じて受け入れられました。
そしてカネをつくるためにカメラを売るというのも「はい、はい」何度もな話。
実名で出てくる『三共カメラ』さん、ここの店員さんがいい味出してくれて、最終的にはジャンのライカがフレアが使う事になるのですが、登場するライカSはボデイだけでも中古でも160万円を超えるカメラ、5万円買取はあり得ない話です(苦)。マップカメラ調べ
でもね、これも三共カメラ店員さんの粋な計らいだったのだろうとは観ていて感じました。昔ながらの人情派。
広瀬アリスさん演じる相川サキもなかなかの重要人物で、彼女に救われるフレアというのも上手い終わり方でした。
それにしてもフランス人はヒゲ生やし、自己中の塊。アイツもコイツも一緒かよぉ〜、お前はフランスに帰れば良いけど、こっちは帰れるとこなんて無いんだよぉ〜!と身近なフランス人とダブってしまいました(わかる人だけわかってください・爆)
今の日本で「カメラマンで御座い」はカメラ機能任せの目の前にあるモノをキャプチャーするだけ、フォトショップ無しには成立しない週末カメラマンが多く、大きく重くデータ容量も重いライカSは使わない(使えない)であろう代わりにこの映画はいまひとつ解らないひとも多いでしょう。でも昔から写真しかやってこなかった奴(女遊びとかはinclude)でも大切なものには手を出さないってつまらない自己ルールがあったりもして、大なり小なり若干の違いはあるものの、誰もが通っていたりした当たり前の映画、物語だったりするのです。
まぁ、そんなこんなの2014年、今から10年ひとむかし前の映画で自己を振り返ってしまい反省ばかりをしてしましたとさ。
Oh、自堕落だった我が人生よ(自爆)。