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石島道康の作り方

石島道康の作り方

姉貴からショートメールが入った。それは非常に珍しいこと。

胸が痛いと母が入院&退院したという内容にかこつけて兄貴、兄貴夫婦の悪口、母の葬式はどうすんだ?!という内容だった気がする。母の入院は兄貴からその時にすでに聞いていた。姉の悪口とともに。母に何かあったら知らせてとは伝えてあった。

子供の頃から家族揃って何処かへ行くという事を経験したことがない。母と行くか、父と行くか。姉のバスケ部の部活に付いて行った記憶はある。姉の友達が好きだった記憶もある。母と父は普段口をきかないくらいに仲が悪かった。姉と兄も仲が悪かった。それぞれがそれぞれに。そうしてこの家族みたいな括りが嫌で何度か自殺を考えたりした事もあった。とりあえず早く家を出たかった。高校卒業とともに家を出た。それ以来自分のふるさと、実家はなくなった。

そんな自分も家庭を持った。しかし理想の家族には程遠かった。妻は年末年始は彼女の実家で過ごした。当初は一緒に行ったが、彼女の実家に受け入れられることはなかった。子供も2人も授かった。しかし子供の運動会の予定も知らされず、朝起こしてももらえず、家の前の小学校が賑やかで起きるなどだった。しかし夫婦の仲が悪いでもなく、子供とどこかへ行く時も「私は行かない」と妻が言い、子供達だけと行っていた。それが自分の家族だった。結婚してからずっと相変わらずの年末年始は一人きり。子供の夏休みも一人きりで過ごすのは毎年の事だった。おせち料理は実家を出てから食べていない。妻の実家は元旦から食パンに目玉焼き。それが離婚の原因だった。

離婚してからは父親が外れたからか? 姉は毎年子供の夏休みに子供達を私の実家に呼んでいた。しかし私に知らせがくるのはいつも「今日の何時の飛行機で帰るから空港に来られる?」というもの。そんな子供達の声変わりも知らずにすでに成人を越えている。

父はすでに他界した。前日まで遺体と一緒に過ごしたが、葬式には出なかった。

母の葬式も姉が仕切るのならば出席はしない。しかし姉は母が嫌いだ。誰も葬式をしないのならば引き受けるつもりではあるが、公には式はしない。姉も兄も呼ばない。全部一人ですると決めている。

他人は皆嘘ばかりつく。だけど一人では生きてはいけない。寂しさで死んでしまう。だから誰を信用するでもなく信用しないでもなく表面は、対外的には、1歩外に出たら性格は変わる。他人に自分の事で気分を悪くさせたくはない。いつも笑顔でいてほしい。だから自分はピエロでいい。

2面性の性格で帰宅後はぐったりする。だから引きこもりは楽だ。「してやった」「やってやった」とは思わない為に自分のやりたいようにしてここまで生きてきている。これも宗教を一通り回って来た割には神に1歩も近づけなかった姉の成果の反面教師。私は「してやった」は言いたくはない。

「してやった」という人は自己弁護がしたいだけ。『自分は騙された被害者であって、私の行動は間違っていない。悪いのはあいつだ!』と言いたいがためなのだと思う。たとえ相手に望まれて行った行動であったとしても。

でも石島道康が形成されていくと「あぁ〜またバカな事をしてしまった。でへへ。また笑い話のネタが出来ちまった(苦)」となる。しかしいちよ人並みに落ち込みはする。

チアリーダーの方々は不思議ちゃんが多い。他人を元気付ける為に石島道康のような奴では務まらないのだろう。そしてチアリーダーの彼女達からいつも活力をもらっている。彼女達のおかけで最近は生き存えている。

最近はこんな事を言われた。

「石島さんの言葉は凄くパワーがあります!!  何か飛び抜けて才能ある人って何%かには妬まれたり嫌われたりしますよね、その分その人の姿とか言葉にパワーもらってたり好かれたりしてるものだとおもいます!そういう人とか生き方のほうが私はおもしろいなって思ってしまいます。」

 

石島道康を形成するにはチアリーダーが不可欠なのかもしれない。。。