MICHI ISHIJIMA - Pride One -

無二の存在

無二の存在

いろいろな競技、国、場所に行くとそのひとはずっとそこに、一瞬足りともその場所からずっと離れずにいたかのように存在するひとがいる。なんだかそこに行くと、顔を見ると、話をすると安心する存在が必ずいる。

体操競技でいうと竹内里摩子さん。

出会いも覚えていなければ、経緯も覚えてはいない。ただ最初から親しくしていただいていた気がする。ボク自身『私欲でしか動かない奴、保身しかなく裏切る奴、大勢の犬(笑)』は大嫌い。長年の付き合いから感じている里摩子さんもたぶん同じ。そして言うことは言い、戦う時は戦う(喧嘩ではなくw)のも同じ。そして嫌になることも多々あっただろうに同じ場所から離れないのもボクには出来ない尊敬できることのひとつ。

2012年、里摩子さんが国際体操連盟(FIG)に長年の撮影を労われて表彰された。その表彰は我が事のように嬉しく、その表彰式を撮影出来たことはこの上のない喜びだった。

今日、体操W杯を撮影しに3年ぶりくらいになる体操競技に顔を出した。里摩子さんは居た。実家に帰って来たくらいに安心した。しばらく逢わないうちに金髪が綺麗な銀髪になっていた。まだボクが最初に金髪にした時、髪の毛がまだあった頃、こうなりたくて美容院で銀髪をリクエストすると「7回脱色して青を入れるのですが、営業時間過ぎますw」と言われて諦めてずっとそのままの色でいる(苦)。さすが里摩子さん、ボクの理想を叶えてくれている(笑)。

ヨーロッパの競技団体にはこういう名物フォトグラファーが必ずいる。いつもどこかで誰かにお世話になっていた。顔みかけただけ(では済まないのだけれどw)でも楽しかったことを思い出した。競技や競技場に行く楽しみでもあったことを思い出した。

しかし日本のスポーツ競技は『体育』。来年オリンピックを開催するらしいけれど、日本の競技団体、仕切りイベント会社は、国際的とは?本来のフォトグラファーの存在とは?を学んでその後に生かして欲しい。

別れ際に「みっちー元気でね!」と言われた。

里摩子さん、いろいろな自分にとって大切なものを見つけました。思い出しました。

またすぐに逢いに行きます。