MICHI ISHIJIMA - Pride One -

絵のための写真

絵のための写真

ドローペインティングの絵を描くための下絵写真にはしたくない。

珍しく主題から書き始めてる今日(笑)

おじさんはおじさんなりに昔話からしてみます。
昔フィルム時代、現像上がってきた写真の中でピントの甘い写真、ブレがおかしい写真などをアイコンではなくリアルなゴミ箱に捨てていました。そしてイラストレーター(ソフトの名前ではなく、絵を描く人)はその捨てたフィルムを欲しがりました。それはその捨てた(権利を放棄した写真)から絵を描く方が想像で書き始めたものよりもリアルだったからです。
昔テニス専門雑誌に広告を出したゲームメーカー、パッケージに描かれていたのは他誌で掲載した写真とシャツのシワまで寸分と違いがなく描かれたイラスト。「あっ、バレました?!汗」とはゲームメーカー(爆)平和な時代でした。

今日の話はそうではなく、撮影者として自らが撮影した写真をイジって絵画にしたくはないという話です。

デジタルになって誰もが普通にフォトショップで綺麗に綺麗にできる時代。カメラの人工知能が良かれと思って綺麗にしてしまうJPG設定。GoProのスーパーフォトを綺麗と思うか、ボクのようにケバくて嫌い(>.<)と思うかわかれるところですが、画家ラッセンが受け入れられるのだからウケるのでしょう(汗)。なかったものをそこに描くことが出来、あったものが消えるのも絵なのか写真なのか。

良いものは良い、良くないものは良くないと特別写真と絵画を分けることなければ良いのですが、『写真』と主張した時にそれは『?』となってしまいます。いやっ、写真の良さ、絵画の良さってなんだろう?!というのが本質的なところの疑問。えぇ、暇なんですwww

昨日、久しぶりの引きこもりを脱出(室)して銀座へ行ったついでにソニーイメージングギャラリー銀座に行ってきました。しかも今更ながら初!!

そこのギャラリーは「石島さんのスポーツ写真ではないスポーツ写真を飾るために造りました!」と言っていただけたギャラリーでした。しかし今日別件でその方から電話があり、初めて行ってきた話とともに「いいギャラリーですね〜」と話すと「買収は高いですよ!w」製品売れたらそんな扱いですソニーさんw

そこのギャラリーでは富士山を主題にした個展でした。どれもこれも綺麗なのですが、写真ぽくない(個人的主観です。一緒に行ったお弟子さんも同じ感想を漏らしてましたから、石島系では写真ではないということで、あくまで個人感想w)。綺麗な絵でした。よくボクも写真の事を「いい絵だねぇ〜」と『絵』という単語を使いますが、それとはまた違った絵の具や何かを使って創作したドローペイントに見えました。淡かったり鮮やかだったりだからではなく、、、

「写真ってなんだろう?」

24時間、365日、33年間考えても出ない答え。
「写真は被写体を写しているのではなく、自分が被写体をどう見ているか、想っているか」というのはわかったのですが、写真自体の存在が未だにわからないでおります。「いい写真ってなんですか?」という答えはプリントして毎日見えるところに飾って、飽きない写真、見る度に新しい発見があるのがいい写真」と答えていますが、それも感覚。それ以上のことは答えが見えていない。

もちろんフィルムで撮ったからいい、デジタルだから悪いでもなく、フォトショップ通そうがいい写真はいい写真で、、、ただこれだけ色々な写真、合成写真が出回っていると感覚が麻痺して来るのを自分でリミッターかけて抑えているのか、そんなワンダーな写真wに飽きが来ているのか。

ただ空気のある、風のある、呼吸が聞こえる、音が聞こえてくるような写真、2次元ではないような写真は好きで、でもそれを他人に求めるのは酷だというのも、カメラではなく個々の感性で写すことができる写真であるということも逆に教えられて知りました。上手く言葉で表現できるようになったら本にしたいのですけれども、今のところ出来そうにないです(苦)。

でも逆に「写真みたい!」と評価高く、写真かと見間違える絵を描く人もいらっしゃり、それぞれの感覚的な中で『写真とは」が一般的にもあるのも知れません。レンブラントは画家ですが、彼の名前は写真のライティングでも出てきます。絵画と写真、繋がっているようで境界線があり、違いもある。

そもそもインクジェットでプリントしたらそれはドローペインティングなのかなぁ〜…じゃぁモニター?!それも点の集合体だし(自爆)

あぁ〜わからない。。。(本日オチなし!)