MICHI ISHIJIMA - Pride One -

輝き

輝き

フィルム時代もデジタルになっても『写真』というものは光がなければ写すことができない。少ない光の中で撮った写真って写ってはいても粒子の中、ノイズの中に埋もれて何の写真だかわからなくなってしまう。

選手もチアもモデルもタレントも同じ。

光り輝くものがなければ四角いフレームの中で写っているその人は写っているだけで存在感がない。そして存在感のない光はやがて消えていく。

ボクの好きな選手の1人にノジマ相模原ライズのQB、荒木裕一朗という選手がいます。

試合でプレーを見る前に彼は輝いていました。

そんな話をNFLが生きがいな(笑)仕事関係のコンテンツ会社の知り合い、世界規模のエージェントの知り合いにしたことがありました。アメフトは1チームでも選手の人数が多い。だから多くの選手はXリーグを見ていないNFLer(笑)は知られていない。

「あぁ〜奴は凄いですよ!日本の中心選手になってもらわないと!!」という話ばかりだった。

NFL選手の名前なんてモンタナくらいしか知らない(爆)、Xリーグを始めとする日本人選手もほとんど知らないNFLに一番遠いボクがこの手のNFLersとフットボール話するのは大変なこと(自爆)。でも共通認識の選手の話になると盛り上がれる。

つまりはネームバリューで撮影できるほど選手を知らない(汗)。しかし彼には惹かれた。最近の彼は出番が少ないが輝きは失せていない。ただフィールドに出ても少しくすんでいるだけ(苦)。腐ってもいない。期待感も持たせてくれている。

ただ弱点は気が優しい。。。押しのけてまでという闘志が見えてこない。。。

これまた好きな選手、ボクをXリーグに引き込んだQB、オービックシーガルズの菅原選手もまた優しい。しかし出番の減った彼の闘志はファインダーでわかる。燃え尽きてはいない。案の定先日は凄かった。

世界最高峰の凄いアスリートを見てきた。撮ってきた。身近に接してきた。だからダメな選手と凄い選手の違いはプレーしていなくてもわかる。光り輝く惹きつけられるものがある。

荒木裕一朗選手の凄さはわかる。彼は本物の凄いアスリート。しかしまだ「ただ…」と注釈が付いてしまう。日本のフットボールはアマチュアリーグ。しかしアマチュアって競技でお金もらってないからアマチュアなだけで、やりたい時だけやる趣味の範囲でやっているだけならば「ただ…」とその先を求めるほど野暮ではない。プロは24時間プロである。そして一瞬の輝きに全てをかける。お目当の選手がフルに出場しなくても、その一瞬の輝きを再び観たいと思うがために競技場に足を運ぶ。

荒木裕一朗選手の輝く光は次の試合かもしれない。その次の試合かもしれない。10試合先、20試合先になるかもしれない(1シーズンの試合数が少なすぎーー汗)。それこそ今シーズンは出場ないかもしれない。でもそんな期待を持って輝く瞬間を観たいがためにスタンドに足を運ぶファン、フィールドに赴くボクがいる。

そんな選手が荒木裕一朗、背番号18。

注目して観てください。