MICHI ISHIJIMA - Pride One -

久しぶりに惚れたアスリート

久しぶりに惚れたアスリート

今はなきプロバスケット『bjリーグ』。創設時より初代コミッショナーに毎年年賀状で「今年こそは来てください!」と言われ続けて、でもタイミングも逃し続け、国内2リーグ問題とともに日本バスケットボール協会会長に川淵さんが就任されてJBLと一緒になり、日本プロスポーツに新たなる存在として大きな変革をもたらしたプロバスケBリーグ。その人気はここで書くまでもないですが、そのBリーグですら去年1度、親しくしていただいているチアさん切っ掛けで撮影に出向いただけ。そんな身体に合わない(笑)日本のバスケットボールでした。

第47回天皇杯車いすバスケットボール選手権大会が開催されている武蔵野の森総合スポーツプラザはアミノバイタルフィールド、味の素スタジアムと同様に京王線飛田給が最寄駅。アメフトでおとづれた時の帰りに偶然みかけたポスターが切っ掛けでこの大会を知りました。

以前、2020の東京招致活動で行った写真展、その時に撮影させていただいた車いすバスケ日本代表、香西宏昭選手(ドイツリーグ)が車いすバスケとの出会いでした。しかし練習や香西選手自身を撮影させてもらっただけで、試合もいつ行われているのやら?!な状態でいつの間にか興味も薄れてしまっていました。

その時に香西選手から出ていた話「床を傷つけるからと練習場すら貸してもらえない」というあるある話。東京でパラリンピックが決まった今でも、現に渋谷区でも車いすバスケ使用はNGなのだとか。それが新しく出来た武蔵野の森で開催される(ここが出来てからずっと車いすバスケ会場、去年もここというのも初めて知ったくらいでした・汗)。それも重い腰を動かした要因のひとつでもありました。

今日からの大会は、平日金曜の朝から始まり、週末の土日で終了します。日本の平日の大会らしい近隣小中学校の動員は子供達に良い切っ掛けと会場の雰囲気には最適。そしてスタンド背景がある方が写真的にも盛り上がるので好きです(たぶんパラリンピックも国体なみにこうなるのでしょう)。それまで各地で行われて勝ち抜いた8チーム、まずは仕事になるかどうかを抜きで、動員の小中学生のように触れてみようと思っていました。

1試合目、2試合目、そして3試合目、面白い。いつ帰ってもいいやというスタンスの軽い気持ちでおりましたが、面白い。何がどう面白いのか?それを写真としてどう表現してよいのやら?!を悩みながらの3試合でした。「明日から本格撮影でいいや!」そう思っていた今日の最後の試合4試合目でした。パラ神奈川スポーツクラブと福岡breezの試合。「黄色いユニフォームの福岡がカッコいい」。そう思いながら撮影を始めると、試合が進むにつれて気持ちは白ユニの神奈川へ。一進一退の展開は試合に集中して気持ちを維持するのには最適でした。試合自体も前3試合よりも激しい。

個人的にではありますが、障害者、健常者の分け隔て、男女の隔てもあまり好きではなく、チームによって健常者や女子がいるのも魅力(今年から健常者出場可なのだそうです。それぞれ障害の度合いで点数があり、合計14点以下でゲームを行う)。で、このパラ神奈川SCの女子18番はプレーに性別を感じさせない女子選手(女子選手の味噌っカス的なものを全く感じさせないプレー)でまず惹きつけられました。そしてもうひとり、2番。腕の筋肉がまず他の選手たちと違うことから始まり、車いすのバランスが崩れていても軸、体勢は崩れていない。しかもハーフタイム明けの練習でもわざとタイヤをひとつ浮かせてのシュート練習で仕上げをしている。全チームの全練習もすべて見てましたが、そんな事している選手はこの神奈川の2番だけでした。

後半のスターターは2番は出ませんでしたが、18番は出場。そして釘付け!w ずっと注目しているとやはり随所で他の女子選手たちとは違う。明らかに他の選手たちとも遜色がない。だけどポカもするw。そのときのやっちまった笑顔がこれまた可愛い♡。その後2番も出場、この二人、違う!!!「わぁ〜ガチで違う。楽しい!」

終わってみると大差でパラ神奈川SCの勝利。そしてインタビューエリアに呼ばれる2番。2番鳥海連志(ちょうかい・れんし)選手は日本代表(笑)。プログラムをみると18番土田真由美選手は42歳(驚愕、体力はもとより綺麗すぎるでしょぉ〜)。

惚れたぁ〜

この2人面白い。

明日からのボクはこの2人を軸に廻ります。

ちなみに入場は無料です!お気軽に武蔵野の森へ!!

準決勝は15時から(その前に順位決定戦)、パラ神奈川SCは17時15分からです!