MICHI ISHIJIMA - Pride One -

カメラの話ですd(^_^o)

カメラの話ですd(^_^o)

来月8月17日から始まる写真展の準備で数十個のハードディスクを引っ掻き回しながら、このネット通販の世の中なのに合間に遠方に買い物に出かけ、大きな荷物を抱えながら帰宅するという日々をおくっております(汗)。

UMBRO 広告/(c)MICHI ISHIJIMA

そんなハードディスクを引っ掻き回しながら見つけたのが、原宿駅前、ホームからも観える位置に大きく飾っていただいた写真の原盤。飾られた時に自ら観に行ってひとつの疑問が湧きました「あれ?これオレの写真?? 納品した写真の中でも記憶がない(苦)」

帰宅後に納品データを確認してわかりました。

あぁ〜トリミングされているんだぁ〜…汗

この写真は通常の試合の中で(もちろん広告など商業利用は色々なところの権利があり、各方面に許可が必要)、普通に撮影した写真なので、画素数の大きな機動性の悪いカメラを使うでもなく撮影した写真です。しかしながらこの仕事を始めた33年前から広告使用をいつも念頭において撮影してきており、それに見合ったカメラを常に選んできました。デジタルになってからも、各メーカーさんでその時の最高画素数の35ミリカメラを使用し、1本のバッテリーで数枚しか撮れないKodak DCS Pro14nに始まり、2000年の欧州選手権では今では信じられないでしょうけれどもたった200万画素のCanon D2000を使い、Canon1Dに続いて1Dsが出たらそれがメインとなり、高感度のない1DsのISO640で欧州の暗いサッカーを止めていたのは、高感度フィルムがショボい時代に1/250秒で撮っていたから出来た技なのでしょう!?(笑)。ビジネス経済誌ではA4雑誌でも「画素数が足りない」と理論だけで机上の文句言われていた時代もあったり、文句言われながらもフィルムとデジタルを使って来たので、そこらへんは常に細心(最新w)でした。

この大きな印刷に使用したカメラは当時の最高画素数2450万画素、Nikon D3Xの 6048×4032です。画素数的にもそうですが、今見てもなんら見劣りしないどころかむしろ好みの発色、風合い。買い戻そうかなぁ〜(汗)。D4やD4s、D5まで使わせていただいて来た身としてもニコン史上最高に好きなカメラでした。

話は逸れてしまいましたがw、同じフレームで切り取ってみると 1696×2544 = 4,314,624。なんだよぉ〜430万画素でここまで伸びたのかよぉ〜w 当時に比べたら印刷技術も上がっているので、、、 Canon D2000(200万画素)復活?!w

今の35ミリ版の最高画素数が先日発表されたS社(ソニー嫌いだからw)のカメラが6100万画素、ハッセルと同じじゃんwwwのこの写真の約2.5倍。さぞや素敵な絵が出てくるのでしょう(嫌味w ちなみにハッセルもソニーセンサーになったので今は使いません)。その昔、ソニーに引き取られたミノルタの残党とご一緒させていただき、開発をお手伝いしていたころ「あまりにも小さいと威厳がなくなり偉い方のポートレイトをとる時にこいつ大丈夫か?と思われちゃいます。長玉付けたらバランス悪くなるし」と決まった今のボディサイズでした。「マウントはオープンにして互換性を持たせましょう!」というのもその時の担当さんでした。ガワを変えた現在売れに売れているwカメラのテストを海外サッカーで担当さん付きで試していたので、ミチジマDNAによって今のカメラがあると自負しています。現場で使用されているのをみるとちょっとだけ嬉しかったり(苦)と陰で愛着がない訳でもないのですが、担当はブラジルW杯、五輪用に単身赴任させられ、帰国後にパソコン部署に飛ばされ、そのパソコン部署すら切り捨てられました。

ボク想うんです。みなさんが「いいねぇ〜すごいねぇ〜すてきだねぇ〜」と言ってくれる1枚の写真、それは撮影者が撮影したのはもちろんのことなのですが、そのカメラの企画を通してくれたひと、設計してくれたひと、組み立ててくれたひと、もっと言えば運んでくれた運ちゃんまで全員がそこで汗水垂らしてがんばってくれたからこその1枚だと想うのです。そして引き継がれていくものだと。

だからS社は嫌い。

担当に限らず、旧ミノルタのαを繋いで愛着のあった会社を変えてまで発展させてくれた人々を一掃し、ソニーでございます!と後から土足で挨拶もなくどけどけどぇ〜というやり方が嫌い。無くなってしまえばいいのにとまで思いますが、すでにソニーのカメラでなければ撮れない人々もいる訳だし、製品化されたもので1回も撮影していないボクは関係ないところに居たいと思っています(笑)。

実際、ソニー製品ということは抜きにしてもこの画素数はスポーツ写真では未知の領域、観てみたい画素数ではあります。出てきたデータはすぐにカードを、ハードディスクをいっぱいにしてしまう。パソコンのスペックもついていかないかもしれない。。。そして現実にはそんなに大きな画素数を必要とする印刷物がない(苦)。2020に向けて東京タワー側面にプリント飾りますか!?www

しかもソニーは絵作りが今風ではありますが、長く観ていると生体写真は気持ち悪い(個人的感想)。実際問題として自らが撮影に使わせていただく高画素機種を期待するのはCanonさん、そしてパナソニック。パナソニック繋がりで LEICA SL II。パナソニックのLUMIX S1Rは現行機種で4730万画素。プロサービスに貸し出しS1系が1台もなく、そんな大阪商人ではありますが、それに見合った仕事がない昨今(大汗)。値段がこなれてきたら考えますw それにしても現実的には高画素、高画素言ってもこのくらいなんだろうなぁ〜と思いますが、いちばん扱いやすいのは2400万画素だろうとこれからも思う気がしてなりません。

もちろんセンサーはソニー社製CMOS以外でwww

あっ、Nikonさんもソニーセンサーだった! D3X買い直すの辞め、辞め!!(ボクがニッコールレンズを捨ててまでニコン使わなくなった唯一の理由です・自爆)