MICHI ISHIJIMA - Pride One -

テクノロジーの反対側にて

テクノロジーの反対側にて

先週末に梅の花をみつけ、近くに桜の木があったので蕾を触ってみました。まだ身を固め、コチコチでした。。。

梅はぁ〜咲いぃ〜たぁ〜かぁ〜 桜ぁ〜はまだかいな♪

この時期の雨は催花雨(さいかう)というそうで、読んで字の如しの花を催促する雨なのだそうです。なので、雨が降っても気分を落とさずに桜の開花を待ちましょう(∩˃o˂∩)♡

と柄にもない始まり方をしましたが、昨日は雨の中傘もささず(家から目的地までそんなに濡れないで到着できるのは都市間の有り難さ!)にパシフィコ横浜で開催されていたアジア最大級のカメラの発表展示会(?!)CP+(シーピープラス)に行って来ました。

特に新製品を見るでもなく、触るでもなく例年陣中見舞いに行ってはおりましたが、昨年は顔も出さず、今年もこれといって出向く予定もなかったのですが、お世話になっている某メーカーさんのご担当に「お越しになられないんですかぁ〜?!」のお誘いをいただき、お昼ご飯おごっていただきに行って来ました(苦)。

ただ折角なので小回りで1周、築田さんのトークショーを横目にいつもカタログと書きやすいボールペンとレンズ拭きを送ってくださるコシナさんに送ろう送ろうと思いつつ日々過ぎてしまっていたコシナレンズで撮影させていただきました写真で表紙を飾らせていただいた雑誌などを持参。あとはLマウントのシグマさんブースを1周。パナソニックLUMIXは列に並べる性格ではないので、プロサービスで今度貸してもらうので今回はパスしました。

実はパナソニック高画素 LUMIX S1R欲しいんです…。4730万画素のそれと2400万画素のLEICA SLと2台体制で私の撮影は完璧なのですけど、それで何を撮るんじゃ?!と冷静になってみたり(苦)。「こんなに大きな画素数で撮るもの(撮りたいもの)探さなきゃw」な感じでやる気モードは物欲からになります。

でも実際にそれで撮影した写真(内容ではなく大きさw)観てしまうと「綺麗だろうなぁ〜」と妄想は膨らみます(爆)。ただ肌のキメまで出ちゃうのでいろいろ不具合もでそうな気もしないでもないのが現実、、、汗。ご参考までにマイナビさんサイトがフルデータ載せてくれておりますので観てみそ! 片目にしかピントしかなくなる薄い薄いピント、それ大好きだけど、手ブレ機能でも手ブレしているのがわかってしまうフルデータ(/ω\)

前振りが長くなりましたが、ここからが本題。

カセットテープの初代ウォークマンが欲しかった高校時代、ビデオデッキを初めて手に入れた写真学生の新聞配達奨学生時代、トラック運転手バイトしながら持ち込んだF-1レーサー中嶋悟さんが宣伝してたEPSONのコンピューター、このころから『パソコン=パーソナル・コンピューター』という名前が出て来たと記憶してます。パソコンもIBMのThinkPadで電話の線につないだパソコン通信、合宿中の部屋に選手が遊びに来て毎晩借用されていたオーストラリア・アデレード。テレビも大画面、薄型、そして衛星放送はモニターとして逆に毎月お金いただいていた時代。いろいろ変化を実体験で感じられる良い時代に生きて来たなぁ〜と感じる反面、今までの生活の中でテクノロジーが進んで便利になって、時間の使い方とともに忘れてしまったことって多い気がしています。それは洗濯板が洗濯機になったものとは訳が違う。果たしてそれが何なのか?!単なる郷愁なのでしょうか?!

写真を仕事にしてからも、フィルムは値段を気にしながら、支給されるようになっても本数を気にしながら、カメラに入れて、事あるごとに露出を測り、フォーカスを合わせて1枚1枚無駄使いしないように撮影して、不安とワクワク感とともに現像して、その現像されたフィルムをライトテーブルに広げ、ルーペで見ながらピントが!露出が!!と喜んだり悲しんだりの楽しさを感じることもデジタルになってなくなっています。ただ1枚1枚の写真を大切にする気持ちって当時と変わっていないというより、むしろ1枚の重みは一層強くなっている気がしております。

例え最新カメラ機能の連写で撮ったとしてもそれはオートフォーカスが合わないからの連写の数打ちゃ当たるももとしてだし。。。目つぶりなどの失敗が怖くて、、、モニターで確認しながら、、、そう、今の人たちは怖がりになってしまっているのかもしれません。自分自身も含めて自信が、自身がなくなってしまっているのかもしれません。

「あぁそうさ、これが俺の実力さ!」と潔さが消えちゃっているのかもしれません。

ピンボケを「オートフォーカスが合わない」とカメラのせいにして、露出間違いをカメラの性能のせいにして、撮り逃しをカメラのせいにして。。。

シャッターボタンを押しただけで写した写真の何が面白いのか?!このオジサンにはわからない。難しい事をやり遂げた時の達成感がないと面白くないと思うのが写真撮影の醍醐味だった事を思い出しました。

何も苦労せずに座って高倍率ズームレンズ使ってシャッター押しているだけだったら面白くもなにもない。そんなことを改めて思ってしまった最新のカメラ事情でした。

YOUTUBERを含め、雑誌もカメラの雑誌で写真雑誌ではないのはこの国の写真の特徴。だから呼称が『カメラマン』なんですね、きっと。

レンズを綺麗に真っ二つに切った展示用レンズ。そこに見えるのは今も昔も変わらないレンズの集合体。「あぁ〜ボクも真っ二つに切って欲しいぃ〜」という心からの願いにCPS(キヤノン・プロフェッショナル・サービス)の方が苦笑いしたのは言うまでもありません。。。苦