MICHI ISHIJIMA - Pride One -

31年目の記憶

31年目の記憶

31年前の今日6月8日、八王子実践高校の体育館に大林素子選手(当時w)を撮りに出向いてから写真を撮影する事が仕事になりました。

あれから30年好きなことばかりやらせて頂き、好きなひとばかりを撮影させていただいてきました。そんな記憶しか残されてません。しかしもう一度この30年を繰り返してみて!と言われるたら、即座に「ヤダ!」と断固拒否します(笑)。それくらい充実していた30年でした。後悔したところで戻らないし、もう一度繰り返すのもイヤだし、反省は生かしつつもその時には戻りたくはない。毎日が前日よりも素敵な日々だったので、戻るという事はその素敵な日々まで無くして博打に走る事になります(笑)。自分で選んできた日々の選択は間違っていなかったから今日があります。

実は、もうやりたい事がない。。。自分から望んで獲り(撮り)にいきたい事もない。これって寂しく感じる?やる気がないように感じる?でしょうが、本人いたって冷静に受け止めております。好きなものがない。熱心に迎えるものがない…実は寂しいのではなく、やり切った感なのだと思います。

ひとは記憶があるから生きていける⁈ 記憶が邪魔して生きていけない⁈

負けた記憶で次こそはと頑張れる。負けた記憶で足がすくむ⁈ 勝った記憶で負けたくないと要らない力が入り負ける。あの栄光をとまた栄光をつかめる⁈

もし全ての記憶が消えて、ここから再びスタートするとしたら0から出来るでしょう。しかし記憶が残ったまま0から歩み続ける事はなかなか難しい事なんだろうなと思います。

これまでの人生の中で最悪であった今年の半年間(過去の記憶は消えてますw)。秋には収穫の秋となるのでしょうか? 飛行機が浮上するには逆風が必要であり、人力で高く跳ぶには身をかがめて跳ばなければならない。

昔こんなことがありました。

当時の彼女は店を任されていました。店長でした。自分が居なければ!という責任感の元がんばってました。しかし病気で長期休んで戻っても何ら変わらずに店は切り盛り出来ていました。結果的に彼女の存在は彼女ではなくても良かったと彼女は受け止めたと言ってました。仕事に戻ってしばらくして彼女は店を辞めました。何もしてあげられなかった記憶は残ってます。。。なぜ別れたかは秘密w

自分でなければならない。

これはもの凄いモティベーションになります。今日もそんなお話を頂きました。何はなくても撮らせていただきます。

あと半年、求めるのは逆風ではなく、背中を押してくれる追い風、持ち上げてくれる突風。そんなご依頼、お待ちいたしております。

取り急ぎ、30年間ありがとうございました。

お逢いできました皆様に感謝。大病もわずらわないで来られたこの身体にも感謝。そしてカメラやパソコンにも。すべてのこと、もの、ひとに感謝。

ありがとうございました。