はじめに:福山雅治さん主演映画『SCOOP!』の内容に触れます。まだ観ていなくて内容を一切知りたくない方は読まない方がいいですw
福山雅治さんの映画『SCOOP!』を観てきました。
ロバートキャパに憧れた中学生の都城静少年が歩んできた道、そして中年になった今。キャパには憧れを持たなかったし、高校卒業後にやりたいこともなく大学行って4年間も遊びたくなかった石島道康少年が歩んで来た道とは違ったけれど、一線を自ら退いて中年になった今、多分一緒の気がしています。
写真週刊誌の撮影、これはまだ20歳の時にフライデーに行く先輩の高山さんから「上手いから一緒に」とお誘いをいただきました。スポーツ系写真屋さんバイトをしていた写真週刊誌全盛期。例えその時に講談社嘱託になっていたとしても、『今』は全く変わっていない気がしています。静さんと同じで、感情的になり易いし、孤独だし、カメラしかないし。多分どうであれ全く何も変わってはいないであろう『今』。だからもの凄く映画の静さんが素直に入ってきました。撮影するための細工を考えることも好きだし、主食はカップ焼きそばだし(笑)
パンフレットに寄稿されていたFLASH編集長の「デジタル時代になってプロと素人との差はなく、あるのは『どんな手を使っても撮る』という気魄のみという文字。編集長がこれだから現実の雑誌は売れない(苦)。というかスタッフに恵まれていないんだろうなぁと容易に想像がつきます。もう1回映画を見て欲しいくらいです(苦)。
「新人行川野火を組んで専属(と言っても契約ではなく写真を独占?優先?なフリーランスは変わらず)でスクープ1本30万出す。借金あんでしょ?早く返しちゃいなさい」と言った横川定子副編集長ももの凄く現実的で身につまされました。チャラ源みたいな人の存在も居る居る! 宮嶋さんまで登場してもうそこは現場以外の何物でもない訳で(苦)。最初の方から目頭熱くなり始めてました(苦)。わかっているわぁ〜大根仁監督(泣)。どいつもこいつもこんなことしてんのは一緒なんだなぁ〜、一般的なんだオレ(状態)。
明るく振る舞う裏には暗い闇を心に持って、あるのはカメラだけ。
でも逆に静さんは幸せな終わりを迎えられたのかもしれない。
中年はやがて老人になる。ならないで済む方法を与えてもらったのかもしれない。
もう1度観に行くか、DVDが発売になるのを待つか。すぐにテレビ朝日でやってくれるでしょう(うちにテレビはないけどw)。ただ画角や世界観的には大きなスクリーンで観て感じた方がいい作品でした。
しかもエンディングロール、差し入れ協力という名でTENGAさん(爆)。アガイ商事の名もあった。ただそこにはCanonの文字はなく、機材は福山さんの自前?!使い込んである機材感が良かったです。そして静さんが野火の寝顔を撮ったキャパに憧れて買ったカメラがライカではなくキヤノンだったのはきっと、、、苦
オープニングの車内セックスをダークに、野火と静さんのセックスが綺麗&綺麗に描かれていました。カネではなく何がしかの愛のあるセックスがいいよねぇ〜。でもやっぱさ、セックスって現実的には若手政治家と局アナの感じが一番現実的。あの野火とのセックスは綺麗過ぎ。それを撮りたいと思ってしまった(自爆)