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日本のアメリカンフットボール考察

日本のアメリカンフットボール考察

それまでアメリカンスポーツに全く興味がなく、メジャリーグ / ベースボールにしろ、NBA / バスケットボールにしろ、NFL / フットボールにしろ、ホッケーにしろ、それらの競技自体も面白いと思ったことは残念ながらありませんでした。もちろんアメリカにいる時は、入場料を払って一般観客として観に行ったこともありました。でも全く興味がわかなかったアメリカンスポーツ(バレーボールも実はアメリカ発祥ですけどw)。これまでNFLもフィールドで撮ったこともありました。でも面白いとも全く思わなかったのです。

2011年のお正月につけたテレビで中継されていたのはライスボウルという日本の社会人チャンピオンと学生チャンピオンの日本一決定戦。特に興味があるわけでもなく、他に面白い番組もなく、ライスボウルを付けっ放しにしておきました。音声は副音声の素人用解説(笑)。そこに映し出されていたのは勘定奉行というパソコンソフトで知っていたオービック(後で知ったネーミングライツという冠チーム名システム)。1/4後ろ(QB)という要するに司令塔が自軍の最前線の壁から出されたボールを受け取り、味方に投げたり自分で走ったり。いつの間にか気持ちはQB菅原俊という選手に入り込み「おぉ〜!」「うぅ〜」「あぁ〜」な世界に。牛若丸かよっ!?とその格好良さに引かれ「撮りたいぃ〜」から始まった同年シーズンからのアメフト撮影でした。

日本のフットボールにはプロリーグはなく、最高峰は社会人のXリーグ。昔ながらの言い方をすると日本リーグ、実業団リーグ。サッカー日本リーグがプロ化してJリーグと名称を変えた事に端を発したこのアルファッベット1文字リーグの流行り。個人的には好きですけど、なぜXなのか?!はどこにも意味づけが見つけられず、それまで東西で別れていたのをひとつにまとめようとX(クロス)したのかな?!と個人的には納得してますw。

そんな事より、このフットボールなるものが面白くて仕方ありません。最近知ったと言っても過言ではないくらい(でも気がつけば7年w)なのに、撮影試合数を重ねれば重ねるほどに面白みが出てきてます。そして疑問も同時に発生。

クオーター制なのに1Qが12分しかないのはNBAの逆(NBAは国際ルール10分より2分長い)。まぁリーグ規定なので、バスケットボールの大小と同じく独自ルールは致し方ないにしても、長く観ていたい(撮っていたい)のが心情、この3分でかなりドラマは変わります。

元NFL選手(元プロ)はダメというのもJリーグを経験してきた身としては残念でなりません。観たいじゃん、往年の名プレーヤー!!(NFLもモンタナとOJシンプソンしか知らんけどw)

そしてリーグの中の対戦の変革は来年からスーパーリーグとして8チームが括られて1回戦総当たりになるようですが、1部リーグのXリーグ自体(X2,X3もあります)もいわゆる実業団として会社が主体になっているチームと純粋クラブチームと混在で、チームの規模が違いすぎるという点。あまりにも実力差、点差が出来てしまう。元々は会社が解散宣言したチームがクラブになったり時代を反映しているのはどこも同じなのですが、方や資金力を活かして就職とともにリクルーティングで出来る安泰組。施設も給料も心配なく揃っている。一方それぞれいろいろな仕事をしながら週末だけ集まり練習し、それも練習場も転々と河川敷とまでは言わないまでも、試合日に仕事の休みを確保する事すら大変な選手、チームもある(観戦に行きたいからと奥さんの機嫌をとる事は関与しませんw)。この環境の大きく違う2チームの対戦が現実に繰り返されているのです。個人的にはがんばれ!ベアーズ、ジャイアントキリングは好きですが、リーグの発展を望むならば接戦、熱戦が増えれば増えるほど集客も増える。大きなスポンサー連れてきて、分配システムできればなんとかなるのかなぁ〜。。。と力無い身なれど悩みは尽きない。

ただ最近は、チーム格差をなくす方法を考えるとともに、弱小クラブの楽しさが身にしみております。

「おぉ〜!」「あぁ〜」「えっ!?」。結果負けちゃうんんだけど、それも優勝を争うチームには大差で負けちゃうんだけれども(笑)、それも楽しい。「そこ走り込んでいるっじゃぁ〜ん」とかルールを知らない素人でも勝手に言える余地があるw しかも相手強豪チームは普段出ない選手まで出場してくれる貴重な機会。それで1つの勝ちが優勝したくらいに騒げる喜びが得られるw

その昔、閑古鳥の鳴いていた昭和のガラガラの野球場の楽しさがそこにはあります。アベック(この言い方も古いw)で行ってスタンドでいちゃついててももいいし、ビール片手にひとりでヤジ言っていても楽しいし。チャンピオンシップとはまた違うフットボールの楽しさがそこにはあるのです。『好プレー珍プレー』Xリーグ、フットボール版も楽しいだろうなぁ〜♡

大差つけられたりつまんなかったら、チアリーダーに視点を変えればいつも元気で笑顔だし、可愛いし、素敵だしで飽きがこないスタジアム。それも日本のフットボールの良さだと思うのです。

とか考えているうちにレギュラーシーズンも終わってしまい、トーナメントのノックアウト式に移行。開幕したら月日の経つのは早いもので、今シーズンも残りわずかとなって来ちゃいました。今週末はプレーオフ、そしてッ準々決勝は11月10日、準決勝11月25日を経て、決勝JXB(ジャパンXボウル)は12月17日東京ドームです。

もっと観せろぉ〜もっと撮らせろぉ〜ヽ(´o`;な舌好調ミチジマなうw