MICHI ISHIJIMA - Pride One -

引退・退団

引退・退団

日本の普通に会社勤めや学生だったらそれは3月末。しかしスポーツ界は1月末に一足早く別れの季節を迎えます。それはそれぞれ契約が1月末までだからです。

アマチュア部類に入れられている日本のフットボール、アメリカンフットボールもその類に漏れずに1月の納会が最後。いつもこの季節は憂鬱になります。苦楽をともにシーズンを過ごして来た人々との別れ。常に送り出す側である身としては、退団して移籍する方がまだ会う事が、撮らせてもらえる事ができます。しかし引退ともなると、理由として納得できるものできないもの、できないものに関してはそこに到るまでに自分は何か出来なかったのだろうか?!そう思うこともしばしば。。。

そんな私もこれまでの人生の中で1度だけ送り出されたことがありました。でもそれは夏でした。2シーズン制をとっていた春シーズンのホーム最終戦でした。翌週のビジター長居スタジアムでは試合が負けたにも関わらず、終了後にはスタンド前で選手達に胴上げをされ、戻った宿泊ホテルでは選手から大きな大きな花束をいただきました。食事後には部屋にGMが訪れてくれ、翌朝チームより先にチェックアウトして新幹線に乗り込みました。中日スポーツにも扱っていただいた想い出、すべて私の宝物です。

昨夜も会話の中で、他チームのチアリーダーさんではありますが、ひとりの退団、引退を知りました。今日のお昼過ぎに撮影現場に向かう途中の電車内、ネットサーバで本日撮影させていただく敬愛する世界チャンプ鈴木雅さんの写真を見つけていると、偶然にも目に飛び込んできた自分の時の写真、まだ公に出来ないいくつもの退団・引退話なので何度も掲載している自分の宝物(中日新聞社)を載せておきます。

花束は枯れる美学があります。しかしこの私の宝物の出来事が写真になっているから今でもこうして自慢に満ちた話ができる。やはりそこは写真がいい。。。最後に贈るものは写真がいい。

世の中で一番不幸なことは永遠の命を与えられ、常に愛する人々を見送り続けること。今回も幸い実際には永遠の別れではないまでも、それは永遠にも近く感じます。荒木経惟’さんは言ってます。

『要するにその人にとって何でもないものは、
          早い話が決して写真にゃうつらないんだな』

みなさん、たくさんの写真を撮らせていただいておりました。。。